「隠れ下肢静脈瘤」になりやすい人とは?
足のむくみやクモの巣状静脈瘤、
下肢静脈瘤は新宿区の四谷・血管クリニック
隠れ下肢静脈瘤とは
下肢静脈瘤とは、足の血管の病気です。
足の静脈には弁があり、心臓へ血液を戻す働きをしています。その弁が壊れてしまうと血液が逆流してしまい、それが滞ったものが下肢静脈瘤です。はっきりと見た目には分からないけど、下肢静脈瘤の手前に近づいているかもしれない隠れ下肢静脈瘤の症状や、その予防法などを紹介します。
若くても注意
夕方になると足がむくんでだるいと感じることはありますか?販売で立ち仕事をしている人や、デスクワークで一日中座りっぱなしの人は少なからず毎日感じていることかもしれません。仕事を終えて帰る頃には足がパンパンで靴がきついと思ったことのある人も多いのではないでしょうか。
むくみは年齢に関係なく、長時間同じ姿勢のままいれば誰でも感じるものです。しかし、毎日の積み重ねでむくみが戻りにくい状態のまま過ごしていると下肢静脈瘤を引き起こしてしまう可能性もあります。下肢静脈瘤は加齢により血管が弱り、静脈の弁が壊れて発症してしまうことも多々ある病気ですが、若くても生活習慣により発症してしまうことがあります。なかなかむくみが解消されない場合、もしかしたら隠れ下肢静脈瘤かもしれません。
症状
下肢静脈瘤といえば足にコブのようなものができたり、血管が浮き出て見えるものを指しますが、見た目には表れていない状態のものもあり、それを隠れ下肢静脈瘤と言います。
隠れ下肢静脈瘤は下肢静脈機能低下が起こっている状態です。
隠れ下肢静脈瘤の症状としてはむくみが代表として挙げられます。一晩寝て症状が治まっていればいいのですが、隠れ下肢静脈瘤の場合、朝になってもむくみがとれていないという自覚のある人が多いようです。中でも、隠れ下肢静脈瘤の人がむくんでいると感じる部位はふくらはぎだけではなく、ヒザ裏やヒザの周り、足首などです。また、ヒザからしたの足の肌が突っ張って硬いとか、かゆみを感じる人もいます。足のむくみに左右差があったり、足がつることが多いと隠れ下肢静脈瘤の疑いがあります。隠れ下肢静脈瘤の人が感じている体の不調には便秘や冷え、腰痛などがあります。
なりやすい人
下肢静脈瘤は男性より女性に多い病気です。
女性は男性より筋肉量が少なく、第2の心臓と言われるふくらはぎのポンプ作用が弱いことが考えられます。また、妊娠出産によるホルモンの影響もあります。筋力が弱ってきた高齢者にも多く見られます。若くても隠れ下肢静脈瘤になりやすい人としては長時間同じ姿勢を続ける仕事をしている人が考えられます。また、運動習慣がない人も筋力が少ないのでなりやすい傾向にあります。
予防と改善
隠れ下肢静脈瘤の症状を和らげ、進行を予防するには、ふくらはぎの筋肉を動かすことが大切です。1時間に1回、こまめに動いて歩いたり、時々足を高く上げたり、足首や足の指を動かして血流を良くするなど、意識的に努力をすると改善されてきます。そのほか有効な手段としては着圧ソックスです。薬局でも市販の着圧ソックスの入手が可能です。
朝起きた時にまだむくみがとれていないと感じている人は寝ている間に着用するといいでしょう。説明書に書かれている使用法を守って使ってください。
まとめ
隠れ下肢静脈瘤がどんなものか分かっていただけたでしょうか?
毎日足のむくみを感じている人は多いと思います。隠れ下肢静脈瘤の症状に心当たりのある人は放置しておくと将来、下肢静脈瘤を引き起こす可能性があります。特に女性は筋肉量が少ないので、健康維持のために筋力アップを図るといいでしょう。ふくらはぎが体にとって重要な役割をしていることを認識し、ご自身の健康のために体のケアを始めるきっかけになれば幸いです。